東京若手議員の会 性教育・不妊治療プロジェクト
議会外での政策調査活動の一環として、東京若手議員の会に所属しています。
初めて研修会に参加した日の飲み会で、「松本くんはなんで議員になろうと思ったの?」と代表のたぞえ議員から聞かれ、「不妊治療の環境改善がしたくて」と答えたら、それは大事なことだよね、と話を聞いていた役員たちが集まり、真剣な議論になっていきました。
その中で元胚培養士の東議員が「不妊治療の環境改善を目指すにあたっては、不妊治療に入る前の性教育の充実が必要」と指摘をされ、「性教育・不妊治療プロジェクト」が立ち上がりました。プロジェクトの座長には医療従事者側の視点を持っている東議員、私は事務局長として勉強会の企画・運営などを行っています。
4月にプロジェクトの立ち上げが承認され、さっそく勉強会を開催しています。
●第一回:「性教育、不妊治療それぞれの全体像と、その前提になる妊娠、出産の基礎的な知識について」講師:杉山産婦人科新宿 難治性不妊症診療部長、内視鏡診療部長 順天堂大学産婦人科学 非常勤講師 黒田恵司先生 5月15日
●第二回:「妊活に関するオンライン相談事業について」講師:株式会社ファミワン 代表取締役社長 石川勇介様 6月3日
●第三回:「不妊当事者と自信をもってコミュニケーションするために」講師:東京HARTクリニック 生殖心理カウンセラー 平山史朗先生 7月9日
直近に行われた第三回勉強会では、不妊当事者に限らず、センシティブな困難を抱えた方との向き合い方一般に通じる学びを得ることができた、と参加してくれた議員から感謝の声をいただいています。
若手議員の会の特性上、友だちや自分自身が不妊や出産に関する悩みの当事者であることも少なくありません。勉強会はZoomを使ったオンライン講義で行われていますが、チャットにも質問や感想がたくさん寄せられるなど、真剣な学びの場として多くの地方議員に活用いただけています。
8月末までに、あと2回勉強会を開催していきます。若手議員の仲間たちと性教育や不妊治療環境の改善に取り組んでいきますが、その上で留意すべきこともアドバイスいただきました。
以下の箴言を肝に銘じ、不妊当事者のために今後も精一杯取組んでいきます。
・「よかれと思って」はありがた迷惑。当事者は悪気のないアドバイスに傷ついている
・「少子化対策」としての不妊施策を、子どもを持つことが正しい社会の実現に繋げないように
・性教育が、「子どもを産み育てることこそが素晴らしい」という価値観の押し付けにならないように